すばる舎 『人は話し方が9割』100万部を突破、次はランキング3連覇目指す

 すばる舎が2019年9月に刊行した永松茂久著『人は話し方が9割』が、2月21日重版出来分で累計発行部数100万部を突破した。日販の年間ベストセラーランキングビジネス書部門で2年連続1位になるなど、売り上げ部数を右肩上がりに伸ばし続け、同社初のミリオンセラー書籍となった。シリーズ書籍の『人は聞き方が9割』が10万部、『喜ばれる人になりなさい』も7万部を突破しており、同社は今後もシリーズ全体でさらなる売り伸ばしを図る。

 

100万部突破を記念した豪華な新オビ

 

 同書は、累計発行部数280万部を超える人気作家の永松茂久氏による、人とうまく話すことが苦手な読者に向けたコミュニケーション指南本。刊行前から、ビジネス書でありつつも、主婦など幅広い読者に読んでもらうことを目標に、読みやすい本作りや、全国の書店での展開を進めていった。

 

  19年9月の発売から半年後に国内でも新型コロナウイルス感染症が拡大したが、リモート環境となったことで対人コミュニケーションスキルの重要性が浮き彫りとなり、同書を求める読者も増えていった。そして、21年の2月に発表された「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」(グロービス経営大学院、株式会社フライヤー主催)で「コロナ禍を支えたビジネス書(特別賞)」にも選ばれ、さらに20年の日販年間ベストセラーランキングビジネス書部門1位を獲得する。

 

 確かな実績が出たことで、同社内でも同書の可能性を信じる熱量が高まっていき、再びランキング1位を獲ることを目標にさまざまな施策を実施。21年の集計期間最終月の11月には、同社が予定していた広告枠を全て同銘柄に切り替えるなど、追い込みをかけた。結果として、21年の日販年間ベストセラーランキング総合1位に輝き、同ビジネス書部門でも2年連続1位を達成。さらにトーハンの年間ベストセラーランキングビジネス書部門でも1位となり、当初の想定よりも早く今回の100万部突破につながった。

 

書店店頭が一番の広告

 同書を担当した同社編集部編集長の上江洲安成氏は「今回の結果は、この本がビジネス書というジャンルを超えることができたからこそ。書店店頭でもビジネス書コーナーだけでなく、就活や語学などさまざまな場所で展開するたびに新たな読者と出会うことができた」と語る。そうした書店店頭での見せ方が一番の広告だと感じたと振り返り、営業、宣伝とも連携して、広告掲載やTVパブがある時にも市場在庫を切らさないように徹底し、毎日数字をチェックしながら増刷を重ねたという。

 

 また、書店で風景化しないように帯のデザインも何度も刷新。「そうすることでお客さんへ常に、新しいんだ、売れているんだ、とアピールすることができた」と上江洲氏は話す。そして今回の100万部突破に際しては、記念としてUV加工と箔押しを施した豪華な帯を用意した。

 

 同書の企画発起人でもある同社営業部副部長の原口大輔氏は「書店だけでなく社内にも声をかけ続け、全社一丸となったことで、いくつもの壁を超えることができた」とし、「同じ書店さんにも何度も何度も展開していただいて、最後はもう、飽きたを通り越して、恒例の商品になっていました」と述べる。

 

 上江洲氏と原口氏は、同書について連絡を取り合わなかった日はほぼ無かったのではと語り、「ほかの仕事をしっかりとしつつも意識的に優先順位を上げないと、絶対に本は止まってしまう。手をかけないと育たないという当たり前だけど大事なことに気づいたので、とにかく考え続け、波がある中でなんとか谷間で落とさずに踏ん張っていきました」と話す。

 

 同社は今後もさらに多くの読者へ同書を届けるため、2月下旬から3月に各交通広告への出稿を予定しているほか、今まで出していない媒体などへの広告出稿も検討。さらに書店に還元するためのミリオンセラーキャンペーンや、読者向けの施策も考案中で、「感謝の気持ちを忘れず、チャレンジ精神でこれからもやっていって、目指すはランキング3連覇。そしてシリーズ合計で300万部です」と、次なる目標へ向けて意気込みを見せている。

 

  

▲オビの変遷の一部。全面的な変更で10回以上、細かい数字の更新なども行い、さまざまなオビでアピールした。

 

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