厳しいスポーツの世界で、数々の栄光を手にしたトップアスリートたち
その勝利、栄光を手にするために、彼らはどう考え、どう動いたのか
彼らの言葉は、金言に満ちている
それはビジネスでも必ずや何かの指針となるはずだ
『オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット』
(今泉清/学研プラス)

日本ラグビー界のレジェンドが語る世界最強チームの勝利に導く思考法
本書は、世界最強と名高い「オールブラックス」ことラグビーニュージーランド代表チームの強さの秘密を、日本ラグビー界のレジェンドとして知られる今泉清氏が明かす。
著者の今泉氏は、早稲田大学やサントリーで活躍した名選手。ニュージーランドにラグビー留学をし、当時のオールブラックスメンバーと共にプレーした経験から、勝率7割以上を誇る常勝チームの勝利の哲学が、誰もが学ぶべき人格の陶冶にあると気付いたという。
オールブラックスで徹底されている「5つのルール」から解き明かした究極のマインドセットを解説する本書は、スポーツのみならずビジネス、ひいては人生の勝利に役立てられる1冊だ。
□四六判/224㌻/本体1400円
『最高のコーチは、教えない。』
(吉井理人/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
大谷翔平らのコーチが伝える、才能を120%引き出す方法
相手のモチベーションを高め、能力を引き出し、高い成果を上げる…チームで働く上で欠かせない能力を、元メジャーリーガーで、大谷翔平やダルビッシュ有の投手コーチを務めた吉井理人氏が解説する。
「コーチの仕事は、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導くこと」だと語る著者。本書では、自身で経験した納得のできない指示やミスの指摘、旧来の経験や感覚のおしつけなど、指導する上での様々な問題点を明らかにする。
「第一線で活躍するプロたちとの豊富な事例をもとにした、コーチングの基礎理論と実践方法が満載で、是非ビジネスパーソンに読んで欲しい」と編集者も力を込める。
□四六判/280㌻/本体1500円
『栗山ノート』
(栗山英樹/光文社)
チーム作りの真髄
栗山監督の門外不出のノート
北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が、毎日書き続けているノートをまとめた『栗山ノート』。そこに綴られているのは、日々の戦績、試合で感じたこと、そして『四書五経』などの古典や、古今東西の経営者の著書から抜き出した言葉で溢れている。
栗山監督から本書の元となる、このノートを見る機会を得た編集者は、そこに書き込まれている、膨大な読書量に基づいた、知見の広さ、奥深さに驚かされたという。
2回のリーグ優勝、日本シリーズ優勝に導いた組織作りの真髄を、余すことなく堪能できる本書。著者の采配や選手への接し方を通じて、先人の言葉や考え方に触れることができ、教養を深めつつ、胸を熱くさせる1冊だ。
□四六判/229㌻/本体1300円
『年商500万円の弱小プロレス団体が上場企業のグループ入りするまで』
(高木三四郎/徳間書店)
インディー団体を業界2位に成長させた
「文化系」プロレスに見る新リーダー像
インディープロレス団体だったDDTが、1997年の創立から2017年にIT企業のサイバーエージェントにグループ入りするまでを、大社長・高木三四郎が語り尽くす。
高木大社長は、独自色の強いエンターテインメント性に特化することで、他団体との差別化を図り、今や新日本プロレスに次ぐ、興業規模を持つプロレス団体にまで成長させた。
本書について編集者は「グループ入りするまでの過程は、読みどころのひとつ」と語る。
ビジネスの中でも体育会系の上下関係はいまだに根強い。しかし文化系サークルのような柔軟さで、個性の塊である選手たちを統率する高木大社長。その姿は次世代の新たなリーダー像なのかもしれない。
□四六判/312㌻/本体1800円
『FCバルセロナ 常勝の組織学』
(ダミアン・ヒューズ/日経BP)
常勝クラブの「組織文化」を分析
チームを支えるメンバーとは
本書は、サッカーの「常勝クラブ」、スペインのFCバルセロナの歴史を追いつつ、勝利を継続するための「組織文化」をひもとく。
特に数多くのタイトルを勝ち取ったジョゼップ・グアルディオラ監督時代に、彼はなぜ、ベンチメンバーの言動を注視していたのか、なぜスター選手にも他の選手と同様、毎日、単純なパス回しの練習を繰り返すよう求めたのか、世界一の実力を持ったスター選手ではなく、なぜ古参の生え抜き選手をチームリーダーに抜擢したのか…などを詳細に分析。
編集者は「勝利は1日にしてならない。スポーツの世界だけでなく、ビジネス界などあらゆる組織運営に必要な“良質な哲学と習慣”の参考書となる」と語る。
□A5変/364㌻/本体1700円
『ジダン監督のリーダー論 チャンピオンズリーグ3連覇の軌跡』
(フアン・カルロス・クベイロ/扶桑社)
名選手にして名監督ジダンに学ぶ
部下たちをまとめ上げ成果を出す秘訣
本書は、世界屈指のサッカー選手であったジネディーヌ・ジダンが、欧州CL3連覇を成し遂げ、指導者としても成功した秘訣を解き明かす。
編集者も改めて、伝え方、接し方の重要性を実感し、「いかに部下が最高のパフォーマンスを発揮できるよう環境を整え、モチベーションを上げるかという“選手(部下)ファースト”の考え方は、ビジネスでもスポーツの現場でも共に重要」だと語る。
わがままな「ミレニアル世代」の心をつかみ、勝利へと導いたその手法は、ジダンと同様に20~30代の部下を持つ、中間管理職の読者にも大いに役立てられるだろう。
□四六判/264㌻/本体1600円
『理不尽に勝つ』
(平尾誠二/PHP研究所)
理不尽な局面をどう乗り越えるか
ビジネスパーソンを奮い立たせるメッセージ
神戸製鋼でラグビー日本選手権7連覇を達成し、ラグビー日本代表監督、日本サッカー協会理事を歴任した平尾誠二。
代表監督時代などあらゆる「理不尽」な状況を、彼はどう乗り越えてきたのか。本書は「媚びない、キレない、意地を張らない」、「妥協せず、折り合いをつける」など、豊富な経験に基づいた助言に満ちている。
ビジネスでも、「理不尽」は避けられない。平尾は「理不尽を感じたとき、相手に答えを求めることなく、自身に矢印が向いたとき、人は初めて本気になれる」と編集者に語ったという。 53歳という若さで早逝した平尾。その言葉は今なお、理不尽な世界を生きるビジネスパーソンを奮い立たせている。
□四六判上製/224㌻/本体1300円
『走って、悩んで、見つけたこと。』
(大迫傑/文藝春秋)
マラソンの記録保持者
走りながら見つけた問題の解決法
マラソンの日本記録保持者である大迫傑が、走りながら見つけた「問題の解決法」。
早稲田大学でスターとなり、アメリカで世界の精鋭たちとしのぎを削ってきた大迫も、決して順風満帆ではなかった。
刊行の経緯について大迫はツイッターで、「この本の製作スタッフなら自分の思いを話せると思った」とツイート。編集者は「我々を信用し次第に心を開いてくれ、内容が充実したことに満足している。本書には大迫の本音が詰まっている」と述べる。
壁に直面したとき、彼はいかにモチベーションを維持し、乗り越えてきたのか…その道程はビジネスパーソンにとって、課題を解決するうえでの一助となることだろう。
□四六判/192㌻/本体1400円